Adobe Creative Cloudが更にAI機能を強化させていくようです。クリエイティブワークフロー全般の効率化が図られると予測されます。
Creative Cloud全体で、新しいジェネレーティブAIテクノロジーを使用して、遊び、実験し、夢を見て、並外れたものを創造してほしい。
Adobe blogから引用
Photoshopのベータ版の顧客だけで、Adobeはかなり資産が増えたと書いてありました。Photoshopのベータ版の手応えもあってなのか、 新機能が追加され、2023年11月〜北米、中米、南米、ヨーロッパのみ値上がりされます。
日本は対象から外れているようです。最近、脱Adobeの人も目立つようになりましたが、価格改定をしても ユーザーは離れないような魅力的な新機能なのでしょうか?
目次
新しく革新されるアプリケーション
- Photoshop
- Illustrator
- Premiere Pro
- After Effects
- Firefly
- Adobe Express Premium
詳しく見ていきます。
Photoshop
PhotoshopのGenerative Fillを使用するとユーザーはAIで生成された画像要素を写真やデザインを継ぎ目なく挿入できます。
ユーザーはAIで生成された画像要素を写真やデザインにシームレスに挿入できます。 テキストプロンプトを提供することで、関連するビジュアルを生成し、画像操作への動的なアプローチを提供できます。 こちらの機能はBeta版で提供されていて話題になっていますね。
Illustrator
Adobe Fireflyを搭載したAdobe IllustratorのGenerative Recolorを使用すると、シンプルなテキストプロンプトでカラーパレットとテーマを探索できます。 この機能のおかげで制作の幅が広がるのではないかと思います。まだ実際使っていないのでなんとも言えないですが、私が最も気になる機能です。
Premiere Pro
- テキストベースの編集機能が大きく更新され、自動的にフィラーワードを検出できるようになった。
- 新しいエンハンススピーチ機能で、1クリックで音声からノイズを取り除き、AIを使用してスタジオレベルの音声を作成できる。
- Premiere Proのタイムラインの速度が最大5倍高速化され、編集、トリミングがスムーズで応答性が上がった。
- 色設定の簡略化、トーンマッピングの改善、新規プロジェクトテンプレート、カスタムエクスポート場所、オーディオタイプのタグ付けなど、コミュニティが求めた多くの改善が含まれる。
編集にはDavinci resolveを使用することが多く、ここ何年かpremire pro離れしていましたが、テキストベースの編集が便利すぎて使用する機会が増えました。長いインタビューを編集される方はぜひ使って欲しい機能です。更にフィラーワードも検出できるようになったということは、編集時間短縮されること間違いなしですね。
After Effects
- 新しい3Dワークスペースで、高品質の3Dモデルを直接インポートしてテクスチャ、ライト、シェーディング、レンダリングが可能になった。
- 3Dモデルと2Dグラフィックスを組み合わせて、シームレスなVFXコンポジットやモーショングラフィックスを作成できる。
- 新しいAIで強化されたRoto Brushで、以前よりも迅速かつ正確に映像からオブジェクトを切り取ることができるようになった。
Roto Brushがここまで進化していたのは驚きでした。動画も写真のように切り抜けるのは素晴らしいです。
After Effectsはしばらくの間「3D」機能を提供してきましたが、ほとんどが2.5Dです。しかし、やっとプラグインを必要とせず、3DモデルをAdobe After Effectsに直接持ち込むことができるようになりました。これにより、合成やモーショングラフィックスにあらゆる種類の3Dアセットを使用しても楽に制作できはず!可能な限り最高の出力を作成するために、高度な3DレンダリングエンジンがAfter Effectsに組み込まれました。
Firefly
- 新しいFireflyウェブアプリが利用可能になった。
- Fireflyを使用すると、ムードボード、ストーリーボード、ブランドデザインなどのアイデアやコンテンツを簡単に作成できる。
- Fireflyは100以上の言語でテキストプロンプトに対応している。
- Fireflyで作成したコンテンツは商業目的で使用できる。
Text to ImageとText Effectsツールは、ついに数ヶ月にわたるベータ版を終了します。
Creative CloudまたはExpress Premiumの加入者は、Fireflyでコンテンツを作成するためのジェネレーティブクレジットを受け取れるようになります。
2023年11月1日から有料になります。
Adobe Firefly を利用した生成 AI による新しい作成方法
Adobe Express Premium
- ほとんどのCreative Cloudプランでは、新しいText to ImageおよびText Effects機能を含むAdobe Express Premiumが含まれる。
- Express Premiumを使用すると、PhotoshopやIllustratorからアセットに簡単にアクセスできる。
- ファイルはExpressとCreative Cloudアプリ間で常に同期される。
- ExpressでPDFをインポート・編集し、テキスト、画像、背景、ロゴを追加できる。
- Expressはリアルタイムコラボレーションとソーシャルメディア/コンセプト承認用コンテンツの迅速生成を可能にする。
- Express Premiumプランは一部のCreative Cloudプランに含まれている。
ジェネレーティブAI機能はクレジット方式になる
すべてのCreative Cloudプランでは、新しいジェネレーティブクレジット方式が導入されました。 有料プラン加入者は、Photoshop、Illustrator、Express、Fireflyでテキストプロンプトから画像/ベクター生成が可能です。
今はBeta版やFireflyで好き放題作成できていたことがこれからできなくなるということでもありますね。
Creative Cloudプランに加入している場合、月額1,000クレジットが付与されます。 Photoshopのような単一のビジュアルアプリを購読すると、500クレジットを受け取ります。 ただし、Lightroomユーザーは100クレジットを受け取り、11月1日までにサインアップした場合、Creative Cloud Photographyプランには250クレジットが付与されます。
すべての有料プランは11月1日までFireflyを無制限に使用できます。
詳しくはAdobe blogで書いてあります。
海外では新価格で値上がり
北米、南米、ヨーロッパなどの地域では、アドビの購読料が2023年11月1日から約10%上昇すると予想されています。日本は対象外らしいですが、値上がりもいずれあり得る話だと思いました。
Adobe Creative Cloudが提供する新機能は、クリエイティブワークフローの効率化と創造性の拡張をもたらすはず!
ただ、クレジット機能なのである程度定めたプロンプトを理解している必要があるなぁと感じました。今は有料会員なら10月末まで作りたい放題なのでスタイルや機能を色々試したいと思います。